琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

骨董録 - 翻刻

骨董録 - ページ 83

ページ: 83

翻刻

禮に相失するに至るへきや彼國もし前王の好 を忘れすして辱く我國を存問せらるへくんは 自今以後彼使の來る我國の竟上に至り止まれ 我使も亦竟上に就て其使を迎接して禮に報ゆ へし然則は彼も來り我も往て往來の禮に於て ふたつなから相失する所なかるへし彼國もし 此事を欲せさらんには請ふ今よりして我に辱 き事なかるへし此由を以て彼國に告知らすへ きよし對馬守に仰下さるは彼邦必らす我にし たかはすといふ事あるへからす若しからは彼 國の使對馬國に到り止りて對馬守其禮信の物 を轉送し吾邦よりは御使を對馬國に遺はされ 《割書:此 御使は 高家貳人に御使|番衆を差副らるへく候歟》報禮の物を彼使に 附還され候はんには其禮は簡易にして其事も 永久に行はるへき御事に候若彼國の我に從ふ 事なくして信使をは進すましき由を申す事も 候はんには吾國より其好を絕れしと申候事に もあらすしておのつから彼國を謝絕せらるへ き事是又可然御事の由を以て申候ひしに幾程 なくして 御他界の御事につきて其事も果し て行はれす候ひき  前 御代の御時《割書:某》今より後は朝鮮の使を我  國中に迎らるへからすと申候ひし事は其謂  ある事ともにて候昔慶雲院の公方《割書:義|勝》代の初