翻刻
【右丁】
【上段】
りやうけんが
わるいとわづかの
ことにはやまつて
命をうしなふ
ことありは
きやうふた
たびてらさ
ずらつくは
ふたゝびこんだ
にのぼらず
いちどすて
たるいのち
ふたゝ
びもどる
ことなし
〽わしが此さでゞ
命をすくつて
しんぜやうさで〴〵
あぶなひことじやと
きやうなときはぢ口
までがこじつけなり
〽しちのながれるはりあげも
できるが命のながれるしかたがない
【左丁】
いらざることをくにやんで
命をちゞむべからず命あつて
のものだねなりしんで
はなみのさくことなし
金のつるにありつゝも
金のなる木をもと
めるもなのたかく
なるもしそんの
はびこるもみな
命がながくなけ
ればだいじを
なしがたし
〽うれしや〳〵
おれもことし
八十八になるが
金のつるもだい
ぶんのびがみへる
なもことのほか
たかくなつててん
じやうへつきぬけそふだ
しそんもだいぶんはびこつたはへ
なるほどいのちがものだねだぞ
【右丁】
【下段】
みづゝ
ぱなの
ながれ
るは
すてる
がよし
命の
ながれ
るは
すく
ふが
いゝ