翻刻
【右丁】
【上段】
いのちといふものふとくじやうぶにみへ
てもみじかきありほそくて
よわ〳〵したるにもながき
ありみかけにはよらぬ
ものなり
〽一代のまもりほんぞん
わがあづかりの子の
うまれるたびにいの
ちのとんやへきたり
玉ひそれ〳〵の
いんゑんにしたがひて
あるいはながくあるい
はみじかきいのち
をかいとりてさ
づけ玉ふすこ
しもゑこひ
いきはなされ
ずとかくなが
みしかはさだ
まれるいんゑん
なり
〽いのちばか
りはうりかい
にならぬと
いふはもつと
もなりいの
ちをうりかひ
【中段】
〽八まんさまおうま
にてかいにき玉ふ
【下段】
〽ふげんぼさつきをつけ玉ふ
小象(こぞう)よそのさげている
命をだいしにもてふと
くじやうぶ
なやうでも
ほつき
りと
おれ
るぞ
〽はやの勘午にさ
づけるいのちは三尺
にたるかたらず
てよいしなの
やのおはんにさ
づけるいのち
【左丁】
【上段】
にし玉ふは
かみほとけ
ばかりなり
〽おとこのいのち
は二十五と四十二
女の命は十九
と三十三
これらは
やくどしと
いゝて人が
きらふゆへ
にねたんや
すし八十八
はよねのまもり
とて人がめで
たかるゆへねたん
高直なり七十八
十の命もよい〳〵
になりこしがぬ
けたりてあしが
きかなんたりろう
もうしたりすれ
ばいきているかひも
なきゆへたとへいのち
がながくてもこれら
はこれらはひけもの
にてねだんかくべつ
やすし
【中段】
〽ずいふん
たけのながひ
じやうぶなしま
がらのよいいのち
がほしひ
〽七十 古来(こらい)
まれなり
と申せバ七十 こくう
よりいしやうの ぞうぼ
いのちはたし さつ
なうごさり
ます
〽こくう
ぞうさまはこ
くうにおねぎりなさるでこまるぞ
【下段】
を一尺四寸
八百屋お七
にさづける
いの
ちを
一尺五寸
もらひ
たいと
ふどうさ
まはん
ゑりか
そで口
をかふ
きど
り
なり