翻刻
平 煮(に)ものに用ゆる事はまれまり
向 酢醤油(すじやうゆ)したしものほし大根
小口又たけの子の皮(かわ)やわらか
き所(ところ)きざみてあしらふ事
もありいつれ上品なり
たんほゝ 番菜にはあまりせぬものなれ
ど到来(とうらい)のせつなどは用ひてよし
よく〳〵あくをいだすべし
汁 嫁(よめ)菜と同(おな)じやう心得(こゝろえ)てよし
向 胡麻(こま)醤油したしものまた
よめなつく〳〵しなと取(とり)まぜ
てしたしにしたるおも
しろきものなり
かき葉(は) わか菜 冬(とう)菜おなじ
事(こと)なり
とふ菜(な) 当座漬(とうざつけ)にしてよし
ちさ
汁 吸口(すいくち)芽うどからし唐(とう)
からし柚(ゆ)にてもよし又
生(なま)あゆ焼(やき)もろこなと取
合てよしいわしの焼
たるなど取あわせたる
下品なり