翻刻
夏ねぎ
汁平 とも冬のねき同様なり
但しねぎは下品なるもの
ゆへ酒の肴にはすべし
茶湯ぜん部女中客など
には遠慮(ゑんりよう)あるべし
胡瓜(きうり)
向 はもの皮(かわ)なます定りなり
油あげにてもよしもみ瓜
しその葉入て更(さら)によし
上品にあゆざこなと取合
酢(す)醤油かけるは下品なり
白瓜
汁平 ともかもうり同様(とうやう)につかへともかも
うりにはおとると心得(こゝろへ)べし
冬瓜(かもうり)
向 なますきうりとおなじ事なり
汁 細くきりても大かい又薄く
切もよし吸口すりごま
からしのるいよし
平 風呂吹(ふろふき)またはうすくずのつ
ぺいよしいつれも上品なり
暑(しよ)中にはふろふきを井
戸へひやしおき酒の肴
にすること手間(てま)いらず
してよし
なすび
汁 どん亀(がめ)汁吸口ごま定り
なり又は唐からしも
よし