翻刻
平 松たけもどきは柚の吸口
さだまりなり風呂ふき
くずかけ丸だき油/煮(に)大根
おろしあしらう皆上品
なり正月の塩(しほ)だいとたき
合こと家によりする事
なり六月朔日の献(こん)立定
りなりその外焼肴るい
あしらうはものによりて上品
下品ありするめなど取
合はばん菜(ざい)の外は用(もち)ひ
がたし
向 山せう醤油したしもの
味噌(みそ)あへ焼なすひはへた
を切(きり)て塩(しほ)をすこしぬり
串(くし)にさして焼されども
むつかしく風雅(ふうが)なるもの
なれどこのまぬ人多し
皮(かわ)をむき薄(うす)く切りざつと
ゆでゝ水をさりしたし
ものにする味(あぢ)はおとれども
甚(はなは)だはやし大和(やまと)辺(へん)にて
することなり
なんきん
汁 吸口とうがらしなどよし
平 煮(に)しめ又風呂吹いづれ
女中もの酒のみにはむか
ぬとしるべし