翻刻
向 したしものす醤油また
柚すかけてもよし酒
のさかなにもよろし
冬は根ともに用ゆ春に
なりてじくと葉ばかり
もちゆ根に沙多きもの
なりよく〳〵あらひさる
べし
糟いり 冬(ふゆ)のうちは御客に出し
てよし春あたゝかにな
りてはよろしからす
そのうちいやしきしほ
さかないりたるは身斗ひ
あるべし
納豆(なつと)汁(しる) 風雅(ふうが)なるものなれども
きらひ多きものゆへ
こゝろへあるべし常の
みそ汁にとうふを細(こまか)く
きりて柚からし入たるを
納豆もときといふ寺方
にてする事なり
四季(しき)通用(つうよう)之部
干大根 森口(もりくち)大根ねぢ大こん
おはり大こん
汁 ふときは小口きり嫁菜(よめな)