翻刻
はぬものなり
和布(めい)
向 大ていひじき同(とう)やうなり
ひしきよりはすこし
下品の方(かた)なるべし
白(しら)あゑもよし
荒和布(あらめ) 平あらめ宗旦(そうたん)あらめともいふ
めいとおなじものなれど
ばんざいにはあまりせぬ
ものなりしかし下直(げじき)なる
ものゆへあぶらあげなど
取合せにしめて用るなど
しかるべしひしきあらめ
は近年(きんねん)茶席(ちやせき)のはやり
ものなりあらめのるいは
梅(むめ)ずすこし入れて
ゆてるよしはやくやは
らかになるなり江戸
にては惣菜(そうさい)にも用(もち)ゆ
ぜんまい
平 油あげ焼(やき)どうふなと取
合すべしにしめて向に
つけてもよしいづれも
上品なり
こんぶ
汁 きざみこんぶすまし汁(しる)
吸口はこせう平こんぶ
ざく〳〵ときさみても
よし上品なり吸口