翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

年中番菜録 - 翻刻

年中番菜録 - ページ 3

ページ: 3

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 つね〳〵手まわりに置(をき)番菜の種(たね)  本と心得(こゝろへ)たまふべし 一此書大てい四/季(き)の序(ついで)をもつてわか  つといへどもばんざいはかならずしも  抱(かゝは)るべからずされど殊(こと)に時候(じこう)なら  ざるものは献立(こんだて)の部(ぶ)にわけて記(しる)せり  折(おり)ふし到来(とうらい)の品(しな)ありたる時(とき)は  番菜の例(れい)にみはからひ遣(つか)ふべし  乾物(かんぶつ)塩物(しほもの)のるい多(おほ)くもらひたくはへ  おくときは巧者(こうしや)の人に尋(たつね)合(あわ)せ風味(ふうみ)  そんせぬやうにかこひ置(をき)其(その)ほど〳〵  入用の時とゝのふべし 一さしかゝり来客(らいきやく)ある時は随分(すいぶん)番菜  を取(とり)つくろひもてなすことよろし  近頃(ちかころ)世間(せけん)茶事(ちやじ)流行(リウこう)なれば茶方料  理などゝ唱(とな)へあやしうことかはりたる  やうに思へるは大に心得たがひなり  茶道(ちやどふ)はわけて真実(しんじつ)をむねとすれば  番(ばん)ざいのままもてなす事/一入(ひとしほ)風情(ふぜい)  ありて面白(おもしろ)しされど客(きやく)により  時により其/見(み)はからひ尚(なを)あるべし  たとへば干(ほし)かぶらの汁(しる)にうるはしき