翻刻
昼網(ひるあみ)の類(るい) ひる網は定(さたま)るものなし
その日の多きものを見
はからひつかふべし
たとへば太刀(たち)魚の細(ほそ)きを
幾(いく)すじもいりつけたるは
見くるしくふときを二すじ
はかりやきたるはつかふ
べしかやうのるいよく〳〵
こゝろへあるべきなり
塩物(しほもの)之部(ふ)
塩ものいろ〳〵あれとも大てい
平生(へいぜい)ありふれたる品ばかりを
いだす余(よ)はそのとき〳〵
見はからひあるべし
鯛(たい)
汁 昆布(こんぶ)とすまし汁こせう
吸口よし
平 大こんとせんば煮(に)よし
その外/菜(な)なすびのるいと
取合せてもよしいづれも
御客に出してよし
鰤(ぶり)
平 骨(ほね)正月のやうにたくよし
大根又白まめなとなり
客用向に付てもよし
向 酒煮(さかに)又やくもよし又/作(つく)り
て生が酢(ず)かけてもよし