翻刻
【右丁】
事は何たるしさいそや
師 ひたいに唱る事てうすよりまうねんをのけ
たまはん為也口に唱る事は悪口まうごを
口よりのかしたまはん為也又むねに唱る
事は心よりいつる悪き所作をのかし
たまはん為なりてんまはくるすほとおそれ
奉る事なし其故はすひりつなれは
たうけんむしゆんもかれにもちゆる
道なし然れ共御主せすきりしと
くるすの上にて死給ふを以てかれらをはか
らめをきたまひ人をしようになしたま
へ□【はヵ】かれにちかつかんとする者より外に
【左丁】
あたをなす事叶はぬやうにし給ふによて
大きにくるすをおそれ奉也○たとへをもて
是を云はつなかれたるとらおほかめは彼等か
そはによる者にのみくいつくかことく御主
せすきりしとくるすの上にをひて天狗
をからめたまひてより後は科を以て天狗
のそはによる者にのみあたをなすなり
何れのもるたる科なりともおかす時は
天狗のそはにたちより科をすてんとする
時天狗のそはよりしりそく也此等の事
皆くるすにて死給ふ御主せすきりし
との御功力を以て出来たる□【とヵ】天狗は