翻刻
【右丁】
よく知たるによて大きにくるすをおそ
るゝ也さんせらうにもの宣はくいぬはう
たれたるつえを見ておそれてにくること
く也とさんけれかうりよ或しゆてよに
付て宣ふは其れひいてすをも持すくるす
をもちいすかへつてないかしろにすると
いへとも或時あまたの天狗むらかりたる所に
いり大きにおそれあたをなされしか為に
かねてより身の上にくるすのもんをとなへ
けれは天狗即あたをなさんとすれともつ
いにかなはさりしと也然はひいてすを対せさ
る者さへくるすを唱て天狗をにかしける
【左丁】
によききりしたんの唱へ奉らはいかゝ有
へきや
弟 へるしいなると云唱へは聴聞せ□☩へんせる
と云唱へやうを教へたまへ
師 右の手を以てひたいよりむねまて左のかた
より右のかたまてくるすのもんを唱ゆる也
口にて唱るもんは☩いんなうみねはあちり
すゑつひいりいゑつすひりつさんち あ
めん○ 此心はてうすはあてれひいりよ
ゑすひりつさんとの御名を以てと申
心也☩いんなうみねはあちりすと唱時は
手をひたいにさし☩ゑつひいり□と申時は