翻刻
【右丁】
云そや
師 てきとはあにまにしきりに科をおかさ
する事かなはねとも悪をすゝめ又其道
にひきかたふくる事かなふによて也
弟 彼三様のてきよりおこすてんたさん【注】を
てうすやめたまはぬ事はいかん
師 それとてきたいてうすの御合力を以て
りうんをひらき又其りうんの御くはん
じやうを与へたまはん為也
弟 天狗は何と様にてんたさんをすゝむ
るそ
師 心にあくねんをおこし又科におつるた
【左丁】
よりとなるへき事を其まえにをくも
の也
弟 其あくねんをは何と様にふせくへきそ
師 其道はおほき也中にも三あり○一にはあく
ねんおこる時せんねんにひきかゆる事 ○
二にはむねにくるすのもんを唱事○三には
はうちすものみづをかしらにそゝく
事是也
弟 悪のたよりとなるちなみを何とふせく
へきそ
師 一には其ちなみをにくる事○二にはおらし
よする事○三にはよきいけんを□【聞ヵ】
【注 テンタサン 悪への誘惑】