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【右丁】
と云は身の深きのそみとたのもしきと
あいするとにくむとよろこひとかなしみ
とをそれといかりなとの事也
弟 きりしたんの唱る事は何事そや
師 貴きせすゝの御名也
弟 其故いかん
師 せすゝとは御扶手てと申心也それによて我
らかなんき大事のしせつ御さいとりやく
有へき為にせすゝの貴き御名を唱へ奉
る也かるかゆへにせすゝのたふとき御名
を唱へ聞奉る時深くうやまひ奉るへし
【左丁】
○第三☩はあてるなうす
てるの事【注①】
師 らうまのさんたゑけれしやより教へ給ふ
おらしよ【注②】を教ゆへしつきに又信し
奉るへき条々と又つとむへき行儀をも
あらはすべき也是即はあてるなうすてる
あへまりあ【注③】さるへれしな【注④】けれと【注⑤】十ケ
条のまためんとす【注⑥】とさんたえけれし
やのまんためんとすにこもる也此等皆
ゆるかせなくして一へんに信しつとめ
奉るへき也
弟 善悪のしやへつをわきまゆるほとのとし
【注① ぱあてるなうすてる Pater Noster 天にまします我らの父で始まる祈り 主祷文】
【注② オラショ 祈り】
【注③ アベマリア】
【注④ サルベレジナ 祈りの名 12世紀にできた】
【注⑤ ケレド 使徒信教】
【注⑥ マダメントス 掟 戒律】