翻刻
【右丁】
はし也
弟 てうすはいつくに御座ますそや
師 天地いつくにも御座ます也
弟 はあてるなうすてるを申時いつれのこと
はにて我等かねんをてうすにつうし奉る
そや
師 第一句目の天に御座ます我等か御をやと
云ことは也
弟 御主と申さすして御をやと申事は何
事そや
師 御をやとよひ奉るを以て我等を大切にお
ほしめす事をおもひ出したのもしき心
【左丁】
を以てこひ奉る為也
弟 我か御をやとは申さすして何とて我等か
御をやとはよひ奉るそ
師 皆人兄弟にてよき御をやの子なりとおもひ
とりてたかひに大切におもひあはん
為也
弟 てうすは天に御座ますとは何事そや
師 我等か御をやも我等□【か】たのしひもともに
天にありとおもひ出すを以て此世界の
事をおもひすつへき為也
弟 右にはてうすはいつくにも御座ますと
教へ給ひて今又天に御座ますとは何事