翻刻
【右丁】
奉る事は何事そや
師 別のしさいなしたゝ御母の御とりなし
てうすの御まへにてよく叶ひ給へは御あはれ
みの御母にて御座ます上よりしゆみ【注】の御
恩を与へ給ふによてかくのことくに唱へ
奉る也
弟 あへまりあのおらしよをは誰にむかひて申
上奉るそ
師 貴きたうみなひるせんまりあにゑかう仕る也
弟 何事をこひ奉るそもし我等か科の御赦
しをこひ奉るか
師 其儀にあらす
【左丁】
弟 からさかくらうりあをか
師 其儀にもあらす
弟 然らは此等の儀をは誰にこひ奉るそ
師 御主てうすにこひ奉る也
弟 御母には何事をこひ奉るそ
師 此等の事を求めんか為に御子にて御座ま
す御主せすきりしとの御まへにて御
とりあはせを頼み奉る也
○第五さるへれしいなの事
弟 御母ひるせんさんたまりあの御とりあはせ
【注 「しゆみ」は「しゆ〳〵」ヵ】
【Barb.or.153.pt.A 76コマ参照】