キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

ドチリナ・キリシタン - 翻刻

ドチリナ・キリシタン - ページ 34

ページ: 34

翻刻

【右丁】   て天地まんさうをなき所より作り出し   たまひ御身のくらうりあと我等か徳の為に   そたておさめ給ふと申心也 弟 御主てうすなき所より万事をあらせ給ふと   有事を分別せす其故は御作の物は皆   御身の御ちゑ御分別より出し給ふと   見ゆる也然るときんはなき所より作り   給ふとはいかん 師 此ふしんをひらく為に一の心得肝要也そ   れと云はてうすの御分別の内には御作の   物は一もなしといへともそれ〳〵のしよさう   こもり給ふ也其しよさうを本語に☩いてあ 【左丁】   と云也此いてあは作の物にはあらすたゝてうす   と同体也然るにてうすはまんさうを作り   給ふ時御身の御分別に持給ふいてあに   応して作り給ふ也それによて御作の物は   御ないせうより出したまふことにはあらす   たゝなき所より作り給ふ也其故は作り   たまはん為に道具も下地もたねもなく   してたゝあれとおほしめす計を以て作り   給ふ也たとへはだいくはいゑをたてんとす   る時まつ其さしつを我か分別の内に   持それに応してそのいゑを作る也されは   外につくるいゑは分別の内のさしつには