翻刻
【右丁】
ある物也故にてうすのそんたいとは天地うん
ていのしやへつといひてもなをあまり有
弟 右にははやてうすと御作の物のしやへつ
をうけたまはりぬ今は作の物いつれもたか
ひに一体か別体かと云事をあらはした
まへ
師 作の物はいつれも別体也其故はてうすより
作り給ふ時それ〳〵に応したるかつかく
のなつうらを与へ給へは也其証拠は作の物に
あらはるゝかつかくのせいとく也然にいしは
むまうしにあらす他も是にしゆんすしき
さうある物は四大よりわかうの物なるによて
【左丁】
まてりあと云事は一るひなれとも正体はかつ
かく也其故は作の物はまてりあ計を以て作ら
れすほるまを以て作らるゝ者也それによてま
てりあは一るひなりとてもほるまかはる時は
正体もまつたくかはる也たとへはおなし木にて
むまもうしも作ると云へともほるまかはるか故
にむまはうしにあらす此等の事をくはしく
分別したきとおもふにをひてはかてきすも
にのせたる事をよまるへし
弟 第二のあるちいこ其御ひとり子我等か御
主せすきりしとを信し奉ると申心は
いかん