翻刻
【右丁】
弟 そらせいもんをすましき為にたよりとなる
こと事ありや
師 つねにせいもんせさるやうにたしなむ事也
弟 然らは物のしつふをことはる為にはいかゝ
云へきや
師 真にと云か真実と云か又はうたかひなし
ひつちやうなりと云たくひ也
弟 第三のまためんとをは何とまもる
へきや
師 是をまもるに二の事あり一にはとみんこ
とゑけれしやよりふれ給ふいはひの日所
作をやむる事也たゝしのかれぬしさい有
【左丁】
時は所作をしても科にならさる事有り
二にはか様の日には一座のみいさを初より
をはりまておかみ申事也是もわつらひかもつ
ともなるしさい有時はおかますしても科
にはあらす
弟 第四のまためんとをは何とまもるへきや
師 おやによくしたかひかう〳〵をつくしうやま
ひをなしよう有時は力をそゆる事又人の
下人たる者は其身の主人其外つかさたる
人々に随ひ奉公にゆるかせなきをもて此
まためんとをまもる也
弟 父母主人つかさたる人々より科□【と】なる事