翻刻
【右丁】
をせよといひ付られん時も随ふへきや
師 おや主人つかさたる人によく随ふと云事は
科にならさる事をいはれん時の事也
てうすの御おきてをそむき奉れといは
れん時の事にはあらす
弟 第五のまためんとをは何とまもるへきや
師 人に対してあたをなさすかいせすきずを
つけす此等の悪事を人の上にのそますよ
ろこはさるをもてたもつ者也其故は我等か
ほろしもは皆てうすの御うつしに作
たまへは也
弟 主人としてひくはん以下をせいはいする事叶
【左丁】
ふましきや
師 すくなるしさい有て我かしんたいする者共
をはかひする事も叶也すくなるしさいな
き時はころす事叶はすたとひ又すくなるし
さい有とても我かしんたいにてもなき者を
はころす事なかれとの御いましめ也
弟 人の上に悪事をのそまされとはいかなる事そ
師 ほろしもに対していこんをふくみあたをなし
たくおもひ或は中をたかひことはをかはさぬ
事は此まためんとをそむく儀也
弟 第六のまためんとをは何とたもつへきそ
師 ことは所作を以てなんによともにいんらん