翻刻
【右丁】
かくれたる科をあらはすへからす然と云へ共
其人の科をひきかへさすへき心あてにて
つかさたる人につけしらせ申事は叶ふ也人の上
にしやすいせすきよこんを云へからす
弟 第九のまためんとをは何と分別致すへ
きそ
師 他人のつまを恋せす其外れんほにあたる
事をのそむへからすいんらんのまうねんに
くみせす又はそれによてよろこひしうちやく
する事も有へからす
弟 いんらんのねんのおこるたびことに科と
なるや
【左丁】
師 其儀にあらす其ねんをよろこはすそれをす
つる時はかへつて功力となる者也もし又其
ねんにくみせすと云とも心にとゝめよろこふ
時は科となる也
弟 第十のまためんとをは何と心得へきそ
師 他人の財宝をみたりにのそむへからす
弟 今此十ケ条のまためんとは二にきはまると
云へる事をしめし給へその二とはいかなる事そ
師 万事にこえててうすを御大切におもひ奉る
事とわか身をおもふことくほろしもを大切
におもふ事是也
弟 万事にこえててうすをは何とやうに御