翻刻
【右丁】
日本国にてもきりしたんのつかさよりふれ
給ふいはひの日をまもるへし
弟 みいさとは何事そ
師 御主せすきりしとの御色身と御ちと
ともに☩さきりひいしよ【注①】としててうすはあ
てれに生きたる人死したる人の為にさゝ
け奉らるゝさきりひいしよ也是即御主せす
きりしとの御一生かひの御所作と御はし
よむ【注②】をおもひ出させ給はん為にさためをき
給ふ者也それによてきりしたんはみいさを
おかみ奉る時御主の御はしよん【注②】をくはんねん
しつしんておかみ奉るへし此等の儀は左
【左丁】
にゑふかりすちやのさからめんとに付てさた
せん時あらはすへし
弟 一心ふらんにみいさをおかみ奉る為には何事
かたよりとなるへきや
師 其たよりおほき中にみいさの内に物いはす
又心をさんらんさするほとの事をやむる事也
弟 はあてれさんちしもさからめんとを人々に
おかませ給ふ時のおらしよ有や
師 中々あり御主せすきりしとさんたくる
すの上にをひて世界を扶給ふによてくき
やうらいはいし奉る我等か科を赦給へ頼み
奉ると申おらしよ是也
【注① さきりひいしよ sacrificio 犠牲】
【注② はしよん passiom キリストの受難】