翻刻
【右丁】
もしはあてれありあひ給はぬか又はきか
るゝ事叶はすしてこんひさんを申さすは此
まためんとをそむくにあらす
弟 何とてせめて一年に一度とは宣そ
師 さんたゑけれしやよりは度々科におつる
ことくこんひさんをも度々申せとのそみ
たまへともせめて一年に一度二度とさた
め給ふ者也其故は身のしけくけかるゝたひ
ことにきよむることくあにまも悪を以て
度々けかるゝによて度々こ【「ん」脱ヵ】ひさんを申て
きよむへき事専也又死するなんきに及はん
時と貴きゑうかりすちやをさつかり奉らん
【左丁】
とおもひたつ時こんひさんを申へし是即もる
たる科をおかしけると明にわきまへ又はう
たかう心有にをひてはてうすの御さため
に随てこんひさんを申へき也
弟 こんひさんをきゝ給ふはあてれありあひた
まはん時とは何事そ
師 はあてれそこにゐあひたまはぬか又はあり
あひ給ふと云へともきりしたんおほきか故に
をの〳〵一度にこんひさんをきゝ給ふ事か
なはさるにをひては年中に一たひこんひ
さんを申さすとも此まためんとをそむく
にはあらすさりなから叶へき時はこんひ