翻刻
【右丁】
さんを申へし
弟 達してこんひさんを申為に専なる事は
何そや
師 専なる事三あり一にはへりくたる事二
には真実しやうちきにあらはす事三には
科をのこささる事是也
弟 何と様にへりくたるへきや
師 こんひさんを申人我か心中に悪人也と
おもひ科の御ゆるしを蒙るへきくりき
なしとわきまへてうすの御前にちきに
申上奉ると心得深きうやまひおそれを
もてこうくはいし我と身のうたへてと
【左丁】
なりて我か科をさんけすへし
弟 真実しやうちきにとあるはいかん
師 我かおかさぬ科をあらはさす又はつかしく
おもふゆへか又は何たるしさいによりてなり
とも我か科をかくさす明にさんけし
いまたおもはす又はおもはんとする事まて
もしろしめしつくし給ふてうすへちきに
あらはし奉ると心得へし
弟 もるたる科をのこさすとはいかん
師 我か身のこんしゑんしや【注①】をこまかにきう
めいしておもひ出すほとの科をさんけ
する事也
【注① こんしゑんしや consciencia 良心】