翻刻
【右丁】
と又もるたる科にけかれすしていたるあひ
たにつとめし所のせんこんの功徳をうし
なふ者也
弟 もるたる科をおかす時はひいてすをうしなふや
師 其儀にあらす右にいひしことくもるたる科
をもててうすのからさをうしなふといへとも
ひいてすをはうしなはす其故はひいてすを
うしなふ道はひいてすの事をいつれなりとも
信し奉らぬ事也それによてもるたる科を
おかすとてもきりしたんのひるかへす事
にはあらす
弟 もるたる科をもててうすのからさうしなひ
【左丁】
奉るにをひてはゑけれしやへ参りおらしよ
を申善事せんこんを致す事もゑきなしや
師 すこしも其儀にあらす其時□【こ】そいよ〳〵あ
ゆみをはこひしおらしよを申力の及ふほと
善事をすへき事肝要なれ其故は其時
なをなんきにあふ故也其外善事より出る
くとく是おほしとりはき我か身をかへり
見科をこうくはひし以後二度おかすまし
き為又御主よりそくさい財宝を与へ給ふ
為に大きなるたよりとなる也
弟 もるたる科をゆるさるゝ道はいかん
師 科はてうすに対し奉りてのらうせきなる
【18行目□「こ」はBarb.or.153.pt.A 146コマ9行目を参考にした】