翻刻
【右丁】
の貴き御事を心中にひいてすにうけ
すしてかなはぬのみならす死すると云と
もことはにも身持にもあらはすへきとの
かくこある事専也
弟 きりしたんと云は何をかたとりたる名
そや
師 ☩きりしとをかたとり奉也
弟 きりしととはいかなる御あるしにてまし
ますそ
師 実のてうす実の人にて御座ます也
弟 実のてうすにて御座ますとは何事そ
や
【左丁】
師 万事叶給ふてうすはあてれの真の御ひと
りごにてまします也
弟 真の人にてましますとはいかん
師 貴きひるせんたうみなさんたまりあの
真の御ひとりこにてまします也それに
よててうすにてまします御所は天にをひ
て御母を持たまはぬことく人にてまします
御所も地にをひては御父を持たまはぬ也
弟 何によてかきりしととはとなへ奉るそ
師 きりしととは貴き☩をられよをぬられ給ふ
と云心也そのかみ帝王☩させるたうて☩ほろ
へゑた此三様の人貴きをられよをぬられた