翻刻
【右丁】
との真なる事をあらはしたまはん為にゑう
かりすちやについて様々の御きとくを
あらはし給ふ者也我等か眼にははんとふたう
の酒とのみみ【「み」は衍字ヵ】見るしさいは別の儀なしたゝ
色かあらちはひすんはうも本のことくに御
座ますによてはんとふたうの酒のみ眼
にかゝる者也然れ共ひいてすのひかりをもて
信する事ははんとふたうの色かの下にはん
とぶたうの正体はなきなりたゝ御主せすき
りしとのちきの御色体と御ちのみにて
御座ます也
弟 はんの色か味ひの下にせすきりしとの御色
【左丁】
身御座ましぶたうの酒の色か味ひの下に
御ち御座ますといへる事何事そ□□【もし】
をすちやに御座ますせすきりしとの御
色身はかりすに御座ます御ちにはなれ
給ふや
師 其儀にあらすそれをいかにと云にをすちやに
もかりすにも御主せすきりしとの御色身
は御ち共にはなれ給はすして天に御座ま
すことくこもり御座ます也さりなからく
るすにをひて御ちをなかし給ふ時其御ちは
御身をはなれ給ふによて此はかりなき御
はしよんのみすてりよを行ひ奉る為に御
【17行目の□□は「Barb.or.153.pt.A」162コマ12行目を参考にした】