翻刻
【右丁】
主よりをすちやすとかりすの上にかつかく
にもんを唱へよと教へをき給ふ者なり其
御ことはの御せいりきを以てはんの正体は
御主せすきりしとのそんたいになりかは
り給ひふたうの酒の正体も御主の御ちに
なりかはり給ふ者なりさりなから御主せす
きりしと御にうめつよりよみかへり給ひ
て後御色身と御ちとかつかくにましまさ
さるか故にをすちやすにもかりすにもはな
れて御座ます事なき者なりたゝをすち
やに御ちと御色身共に御座ますことく
かりすにも御ちと御色身も共に御座
【左丁】
ます也
弟 此さからめんとは御主せすきりしと御一体に
て御ま座し【「御座まし」の誤ヵ】なから同時にあまたのをすち
やあまたの所にまします事は何と申たる
事そ
師 其ふしんもつとも也さりなから此儀をわき
まへらるへき為に一つのたとへあり何にて
もあれ一の物をあまたのかゝみの前にをく
にをひては何れのかゝみも其すかたうつる
ためし有是さへかくのことくなるときんは
ましてやいはん万事叶ひ給ふ実のてうすに
てまします御主せすきりしとの御身御