翻刻
【右丁】
一体にてましますと申ともあまたの所にをひ
てあまたのをすちやに御座ます事叶ひ給ふ
まじきや
弟 をすちやを二にわけ給ふ時は御主せすきりし
との御色身もわかり給ふ事有や
師 其儀にあらすをすちやをいくつにわけても
御主の御色身をわけ奉る事にはあらす
たゝをすちやの分々にまつたくそなはりま
します也たとへはおもかけのうつりたるかゝみ
をすん〳〵にわると云へ共其おもかけをわる
にはあらすたゝかゝみのきれ〳〵に其おもかけ
はまつたくうつるかことくなり
【左丁】
弟 せすきりしとの御たけはよのつねの人ほと
ましませしにちいさきをすちやには何として
まつたくこもり給ふそや
師 此はかりましまさぬさからめんとはなつうら
の上のみすてりよなるをしゐてわきまへん
とするはいらさるのそみ也たゝ深きへり
くたりを以て信し奉る事専也然りと
いへ共右のかゝみのたとへを以てすこしなり
共わきまへらるへし右に云へることくかゝ
みのわれはちいさき物なれ共それにうつ
る物は人のたけほと成物は云に及はすたい
さんにてもあれのこらすうつる者也なつうの