翻刻
【右丁】
道さへかくのことくなるにをひてはいんひにと
にてまします御主せすきりしとの御色身
なとかおほしめすまゝにちいさきをすちや
にこもり給はん事叶ひ給はすと申事まし
まさんやたゝし此たとへを以ても有のまゝ
にはあらはしかたし其故はかゝみには其おも
かけのみうつるといへ共をすちやには御主の
御正体悉くちきにうつりまします者也
弟 此さからめんとを善き様にうけ奉る為に
何事をか仕るへきや
師 もるたる科をおかしたる者ならはなにたる
科なり共いまたそれをこんひさんに申さぬ
【左丁】
にをひては深きこうくはひを以てさんけする
事専也其外前のよのやはんよりのみ物く
ひ物をもちいすもしすこしなり共ゆみつ
をもちゆる事あらは其あしたにはうけ奉る
事叶はぬ也又此さからめんとを授り奉らん
時はをきあかりてより深きへりくたりを
以て此さからめんとにこもり給ふ御かたは誰
にてましますそと云事をしあんいたし是
は我等に対せられて様々のかしやくをうけさ
せられつゐに御にうめつなされたる御恩
の条々をかへり見奉る事肝要なり又うけ
奉りてよりは我かあにまに来り給ひし御