翻刻
【右丁】
かくのことくのきひしき御おきては人に
よて身の為大きなるあたなりとおもふ者おほ
かるへし其故は我かきにさかひ心に叶はさる
者に何としてそいとぐべきやか様の者を
つまとさためふうふのけいやくせんよりは
しかしつまをたいせさらんにいとおもふ者おほ
かるへし
師 其ふしんもつとも也然と云へ共そうして世間
のはうにも何のはつとをなり共さたむる時
万人の徳をはかりて其きそくをゝく者也
もし其内に人有て万人の為にはさもあらは
あれ我か為には此はうしきふかなりとおもふ
【左丁】
者も有へしたとへは国中より他国へ八木を
出す事有へ□□【からヵ】すとのはつとをゝかるゝ時
はい〳〵を専とする者の為にはふしやうなる
はうしきたりと云へ共其国の為にはふねう
のもとい也其如くてうすより授け給ふ御お
きてもあまねく人の徳と成へき事をはか
りたまひ理に随てさためをき給ふ者也この
まちりもうによのさからめんとを以て何れも
人皆深き徳を得と云へ共其内にも理にもも
れあまきをきらひにかきをこのむ者もせう
〳〵是有へし
弟 たゝ今の理をうけ給はりてより分別を明め
【17行目の□□は「Barb.or.153.pt.A」178コマ13行目を参考にした】