翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 11

ページ: 11

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【上段】 【枠内 前コマ上段の続き】   一包代銀壱文目      清容堂精製    《割書:大坂今橋二丁目中橋筋》 調合所     播磨屋武兵衛【印】 【枠なし】 一 大人(たいじん)小児(せうに)一切(いつさい)ののぼせを引さげ 一ちめ又はかすみめ  一めまひ立ぐらみ 一ふねかご酒のゑひ  一 顔(かほ)はれ歯(は)うきいたみ 一 婦人(ふじん)ちのみち    一 落馬(らくば)くじき 一 大人(たいじん)小児(せうに)の頭瘡(づさう)  一づつうふらつき 一 耳(みゝ)のなり同いたみ  一 鼻血(はなち)鼻の塞(ふさがり)を通し 一うちみきりきず   一 道中(どうちう)一切の病(やまひ)によし 一さんぜんさんご   一 髪(かみ)のふけさり 一のんどはれいたみ 一 秘詰(ひけつ)并 痢疾(りしつ) 【下枠内】 用ひ様ゆを能にゑたゝせふり 出し二三度用ひあとはつねの ごとくせんずべししやうが無用     万さし合なし 【枠なし】   浪花養寿軒永井伊織製【印】   日本無類 ふり出し 【屋号 地紙に永】のぼせ引さげ薬萬全湯   正 真本家     京都釜坐通二条上る二丁目西側   調合所 越後屋太郎右衛門 【印 寿】 【枠内】 取次所京江戸大坂諸国数多有之候へども書記し不申候間本家調合 所名印并【屋号 地紙に永】かくのごとくの目印を御吟味御求可被下候尤薬次第に 相広まりいづ方にも功能よく御存知故此度判形相改申候 功能書御望の方は御取寄御覧可被下候 一服代廿四文 【次枠】   《割書:阿蘭陀|伝 来》御歯薬 第一はのいたみはの根(ね)はれいたむによし口ねつはくき 歯(は)うきうごくによし口中ふき出ものによし   右 何(いづ)れもふくみてよし常々(つね〴〵)夜々ふくみて日   久しき時はうごく歯をすへかたくなる事   妙なり腹中(はら)に入てもくるしからず 右ふくみやうは此 薬(くすり)をはぐきとほうとの間(あひだ)に はさみおくなりしばらくして口中よりうみ 【下段】 【枠内 前コマ下段より続き】 一 痰(たん)にて胸膈(むね)せまり喘気(ぜんき)つよく心神(しん〳〵)くるしきに用て  忽(たちまち)功(こう)をあらはすすべてたんよりなす諸症(しよしやう)によし 一 或(あるひ)は驚(おどろき)あるひは憂(うれ)ひ心神(しん〳〵)くるしく何(なに)となく欝滞(うつたい)し  食(しよく)すゝまず咳嗽(せき)ありて夜(よ)ねられざるによし 一 卒(にはか)に乱心(らんしん)したるに用て本心(ほんしん)と成又 異病(いびやう)に用てよし 一 疫病(やくびやう)の家(いへ)に行時(ゆくとき)少しつゝ服(ふく)し又 鼻(はな)にぬりて疫(ゑ)  気(き)をうけざる妙なり 一 旅行(たびゆき)に用ひて水(みず)土(つち)の気(き)にあたらず山野(さんや)の気をうけず  ゆゑに旅行にたくわへてよし都(すべ)て針(はり)薬(くすり)自由(じゆう)ならざる  時(とき)急難(きうなん)をすくふの良薬(くすり)なり  或は極老(ごくらう)久病(きうびやう)の人たとへ難治(なんじ)の症(しやう)たりとも是を服(ふく)  する時は精神(せいしん)を正しくし苦痛(くつう)ゆるめること妙(めう)也  難治の症は用ひてしるべし 右の外 諸症(しよしやう)に用て内を補(おぎな)ひ諸薬(しよやく)を導(みちびき)危症(きせう)を 救(すく)ふ平生(つね〴〵)服(ふく)して暑寒(しよかん)をよく凌(しの)ぎ諸邪(しよじや)をうけざる 無病(むびやう)長寿(てうじゆ)を保(たもつ)良薬(くすり)也猶 委(くはし)くは本能書(ほんのうしよ)にしるす故爰に略す 一於 当店(とうみせ)取次(とりつぎ)来(きたり)候粒甲丹之儀は長良(ながら)氏の秘蔵(ひほう)  なれども諸君子(ひ と 〳〵)之 求(もとめ)に応(わう)じ近年(きんねん)売薬(ばいやく)とす近来(きんらい)  同銘(どうめい)紛敷(まぎらはしき)薬 世間(せけん)に多(をゝく)有之候間 能々(よく〳〵)御 吟味(ぎんみ)之上  御 求(もとめ)可被下候已上 勢州洞津  停車斎長良氏製【刻印 停車斎】       大坂瓦町筋百貫町 取次所         鎰屋直太郎 【枠外手書】 代壱匁 【飾り枠内】 第一たんをきりせきを とめこゑを出し 速効丹(そくこうたん)   堺新在家町大道西側 本家 住吉屋八郎兵衛製 【次枠】    解酲龍脳丸 一此薬は家祖味岡三伯組置れ候七宝の内の  一方にして誠に功能有こと神のごとし  ○酒のゑひ○たんせき○づつう○のぼせ  ○立くらみ○気のつき○くわくらん○毒けし  或は客と行大酒又は魚鳥を過たるに四五粒つゝ折々  用ゆれはせん〳〵ゑひをさますゆへ二日ゑひのうれひなし  或は歯いたみ口中ねばりくさく又はあれたるに度々  用ひて病の根をきる或は貌手足なとに瘉出又毒むし  のさしたるに能かみくだきつはとゝもに度々付てよし