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コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 12

ページ: 12

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【上段】 【枠内 前コマ上段の続き】 或(あるい)は血(ち)或は虫(むし)など出ること妙なり   大阪道修町一丁目 紀伊国屋卯兵衛製 【刻印 尚栄】 【次枠】 大難病中風一代おこらざる秘法 同かく御符  先年の通差出すもの也 右 大難病(だいなんびやう)おこらざる秘法(ひはう)の儀(ぎ)日本 無双(ふさう)の秘法にて予が家代々六百年 余(よ)秘蔵(ひぞう)すといへども年輩(ねんはい)七十九才にならでは始(はじめ)不被申 故(ゆへ)太閤秀吉公(たいこうひてよしこう)御 存命(そんめい)の節(せつ)迄三 度(と)これあり其後(そのゝち)八代是まで絶切(たへきり)候処去る子年我七十 九才に相成候へは先祖(せんぞ)の遺言(いひげん)に従(したが)ひ子年より貴賎(きせん)是(これ)を施(ほどこ)すもの也 右 難病(なんびやう)中風は不及申に各(おの〳〵)我身(わがみ)の上に何(いつ)発(おこる)といふことをしらず依(よつ)て 一代おこらざる秘法(ひはう)を施(ほどこ)すもの也 然(しか)るに銘々(めい〳〵)家業(かげう)に付 旅(たび)他国(たこく) する人 野山(のやま)舩中(せんちう)は不_レ及_レ申 我家(わがいへ)遠近(ゑんきん)を不嫌(きらはず)発(おこ)る難病(なんびやう)なればかく 申内 今(いま)立所(たちところ)にて発(おこ)るもしれず殊(こと)に卒中風(そつちうぶう)は即死(そくし)する也此難病 発(おこ)ると忽(たちま)ち惣身(そうみ)手足(てあし)なへしびれ詞(ことば)もわからず大小便(たいせうべん)出るもしらず 死人(しにん)同前(とうせん)の身(み)となり苦(くるしむ)事年月限なし然は我(われ)一代夫切今 四方(よも)に 此 難病(なんびやう)流行(りうかう)して男女 煩(わづら)ふ人多し各々今 達者(たつしや)当にならす依て 秘方(ひはう)施(ほどこ)す者也 昔(いにしへ)太閤秀吉此 秘方(ひはう)御請被遊御 称美(しやうび)の御詞に此 秘方(ひはう) 中風においては誠(まこと)に惣身(そうしん)命(めい)之 宝蔵(ほうぞう)也と御 褒美(ほうび)の御 声(せい)にあづかり然者 貴賎(きせん)各是に随(したが)ひ此 秘法(ひはう)を請(うけ)長寿(ちやうじゆ)延命(ゑんめい)宝蔵(ほうぞう)建置(たておく)べきこと也 前段(ぜんだん)申通八代 中絶(ちうぜつ)有之候 稀(まれ)之秘法此度此 難病(なんびやう)のがるゝ幸(さいわ)ひ 来りしと思はゝ片時(へんし)もはやく受置(うけをく)べきこと肝要(かんやう)也              【屋号 曲に吉】此印有 《割書:御符出日 三日 十三日 廿三日|     八日 十八日 廿八日|  京西洞院五条下ル上より|          施主 了海》 【次枠】 大人(おとな)小児(ことも)ともに薬(くすり)きらひの症(しやう)あり。しひて薬(くすり)を用(もちひ)れは。かへつて害(かい)を なすものなり。此(この)御薬(おんくすり)黒焼(くろやき)なれば。すこしもかぎ。又あぢはひなし。殊(こと)に うなぎにて用(もちふ)れば。薬(くすり)をのむやうになし。但(たゞ)しうなぎきらひはさゆにて 用(もち)ひてもよし又(また)別(べつ)に丸薬(ぐはんやく)に製(せい)したるあり 【次枠】 幼少(ゑうせう)より眼(め)をいろ〳〵わづらひ。目(め)のうちあかくなり。あるひはとりめ。又(また)は 目(め)にほし出(いで)。かゝりものかゝり。日月(じつけつ)の光(ひかり)をうしなふといふとも。此(この)御薬(おんくすり) をうなぎにて用(もちふ)れば。たちまち両眼(りやうがん)あきらかなる事(こと)神(しん)のごとし 但(たゞ)しうなぎきらひには。さゆにて用(もち)ひてもよし○ほうさうはしかの おもきと。驚風(きやうふう)にて目(め)をみつめ。又(また)は物(もの)におどろきたるは。さゆにて 用(もち)ふ。右(みぎ)そくかうある事(こと)。数人(すにん)試(こゝろみ)たるを以(もつ)て。追(おつ)てこゝにしるす 【次枠】 小児(せうに)十歳(ぢつさい)よりうちに。手足(てあし)をびくめかし。そらめづかひするは。つゐに そりかへり。目(め)をみつめ。あやうきにいたる。又(また)鼻筋(はなすぢ)に青(あを)き筋(すぢ)横(よこ)に 出(いで)て。あたまのすぢ張(はり)。おどりの所(ところ)高(たか)くやはらかにはれ。たび〳〵乳(ち) をあますは。驚風(きやうふう)の下地(したぢ)なり。兎角(とかく)乳(ち)をあまし。そらめづかひ するは。油断(ゆだん)すべからず。早(はや)く此薬(このくすり)を用(もちひ)て。おこらざるうちに治(ぢ)すべし 右(みぎ)国土散(こく[ど]さん)は男女(なんによ)とも当歳(たうさい)子にても大人(たいじん)にても御薬(おんくすり)同製(どうせい)也(なり) 【下段】 【枠内 前コマ下段より続き】 一神仏又は貴人の前に出るとき四五粒つゝ用れは手水  うがひのかはりに成り身を清浄ならしむ   価《割書:大包 代 壱匁|小包 代 五分》 用ひ様口中にて能かみくだきのむ  調合所《割書:大坂過書町せんだんの木西へ入》味岡閑笑軒【刻印 寿】 【次枠】 大人小児せき一通り請合の妙薬   一粒金丸  料 銀 一匁 一たんせき   一むしせき   一ひえせき 一かぜせき   一らうがいせき 一さんぜんさんごのせき 一ぜんそくせき 一しやくせき  一よはみのせき 一諸病ともせきにてよこにねがたきに用て其かう 如神其外何ほと年久しきせきにても此丸薬用 ゆれはたち所にて治する事きめう也おもきせき には一日に二りうづゝ用ゆかるきせきには一日に 一りうづゝ用ゆべし大人小児とも諸薬さし合なし 用ひやうはさたうゆにて用てよし委敷(くはしき)は本能書(のうしよ)に記す 本家    丹州     芦田製    大阪長堀三休橋塩町角 弘所           芦田豊治 取次所     京都堺町通三条下る西側   鱗形屋孫兵衛 同       大坂瓦町難波橋南へ入    丹波屋安兵衛 同       同伏見町淀屋橋西へ入    平野屋長兵衛 同       同本町橋東詰北へ入     岡嶋氏 同       同 ざこば町        阿波屋徳兵衛 同       同天満橋北詰一丁西へ入角  播磨屋儀兵衛 同       同北野天神前        ながた源兵衛 同       同新町西大門西へ入     米子屋儀兵衛 近頃(ちかごろ)一粒丸といろ〳〵名付てまぎらはしきによりの 薬うり弘(ひろめ)て仁(じん)■する名所(なところ)御 吟味(ぎんみ)之上御 求(もとめ)可被成候以上