翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

上枠内 伝来秘方 三吉香(みつよしかう)大貝  百銅                 中貝  三十二穴                 小貝  十六穴 一 木竹(きたけ)そけ立(たち)たるあと湯(ゆ)みづに入ていたむとき塗(ぬり)て忽(たちまち)に止(やむ) 一わきがには毎日(まいにち)三度(さんど)づゝ塗(ぬり)て百日(ひやくにち)のうち治(ぢ)する事 請合(うけあい)なり 一はのいたみにはもぐさと合(あは)し火(ひ)にてあたゝめいたむ所(ところ)にかみしめて  たち所(どころ)にいたみをとむる事(こと)妙(めう)なり 一婦人いんもんのわづらひ一切(いつさい)に付(つけ)てよし 速(すみやか)にきずをいやしいたみを  やはらげあしき匂(にほ)ひをさる事(こと)妙(めう)なり 一火(ひ)にても湯(ゆ)にてもやけどにてたゞれいたむに妙なり 一ようてうる一切(いつさい)のしゆもつうみをすいはれをちらしいたみ  をやはらげいへじをあげ治(ぢ)する事(こと)神(しん)のごとし 一はうさうはしかのよりまぶちたゞれみゝだれ銭(せに)かさ夏虫(なつむし)  うら虫(むし)うるしまけかぶれひやうそはりとがめつまばらみ  ゆびのふしのいたみもゝずれけぎれはなをずれそこ豆(まめ)たゝみだこ  魚(うを)の目(め)ひぜんがさたむしがんがさはゞきがさねふと汗(あせ)ぼはたけの類(るい)  ひゞしもやけあかぎれ大人(だいにん)小児(せうに)しらくぼなまづにきびそばかす  はなの中(なか)のしゆもつさかむけ手(て)あしのあれあしのくたびれ一さい  のとくむしにさゝれたる犬(いぬ)鼠(ねずみ)にかまれたるときすみやかに用(もち)ゆべし 右その所へぬり付てたちまち治(ぢ)ざる事即効(そくかう)神(しん)のごとし 抑(そもそも)此油薬(このあぶらくすり)の儀(ぎ)はおらんだ名方(めいほう)にて予(よ)が家(いへ)ゆへ有て相伝(あいつたは)る也 他家(たけ)無(む)類(るい)にして実(しつ)に奇妙(きめう)の良薬(りやうやく)なり年頃(としころ)用(もち)ひ試(こゝろむ)るに其(その)功(こう) 実(じつ)に神(しん)のごとく一として験(しるし)あらざることなし其内(そのうち)ことさらに効(こう) 能(のう)甚(はなはだ)しきもの三ツあり第(だい)一 面(おもて)にぬりてしばらく有(あり)てよくのごひ とりけしやうすればつやを出(いだ)し自然(しぜん)に白(しろ)き光(ひか)りを出(いだ)すきめを こまかにし一さいの面(めん)瘡(そう)を治(ぢ)してふたゝび生(しやう)ぜず第二しゆもつ一 切(さい)のうち五痔(ごじ)だつこうに用(もち)ひていたみをやはらげ根(ね)を切(きる)事 請合(うけあい)也 第三うち身(み)切(きり)癈(きず)用(もちゆ)るに随(したがつ)て立所(たちところ)に功能(こうのう)をあらわす事 至’(いたつ)て 妙あるがゆへに此(この)三ツによきを以(もつて)三吉香と号(ごう)し当店(とうみせ)にて御披(ごひ) 露(らう)仕候御 用(もちひ)被成 功能(こうのう)とくと御 試(こゝろみ)の上(うへ)御用(ごよう)被仰付可被下候  本家売弘所     金橘楼  刻印金橘楼        大阪島之内布袋町 岡島屋芳三郎  京都其外諸国取次所は別紙に有之候  御もとめ可被候 枠外 此以切手御薬相渡し可申候 丸の内  ひゑ しつ薬 一切 請合御薬煎薬丸薬価二百六十銅百丗銅にてさし上申候 扇子内白丸  りん病せうかち大妙薬価百六十四銅 八十銅にてさし上申候  わきか一生根をきる御薬価六十四銅 国々取次所為弘当卯年中半施に而差出し置候に付此度当地此切手差上 可申候売弘所諸国城下津々浦々在町に御座候御手寄ニ而御求可被下候以上 本家調合所大坂ふしみ町中橋西伏見屋和助  刻印??? 下段   洗眼方 右通政袁密山景星広西平楽 ̄ノ人甞 ̄テ傳 ̄フ【二】 一-洗眼-方 ̄ヲ_一云 ̄フ宋 ̄ノ元-豊 ̄ノ年間其 ̄ノ太-守 年七十雙-目不 ̄ス_レ明 ̄ラ遇 ̄テ仙人 ̄ニ_一傳 ̄フ_二此 ̄ノ方 ̄ヲ_一 洗 ̄コト一-年目力如 ̄シ_二童子 ̄ノ_一録 ̄ルコト_レ之如 ̄シ_レ左 ̄ノ  《割書:まいとしりつとうの日くわのは百二十まいをとりてかげ》  毎年立冬の日採_二桑葉_一 一百二十片懸_二  《割書:ぼしにしてまいつき十まいづゝ水一はい入八分に》  風處_一令_二自乾_一毎月用_二 十片水一椀_一  《割書:どびんにてせんじかすをすてあたゝめあらふ目をあらふ》  於_二砂罐_一内煎至_レ 八分去_レ渣温洗毎_レ  《割書:日はすいぶん身をきよくつゝしみねぎわけぎのるい酒にをいむべし》  洗_レ眼日清浄斎戒忌_一【二ヵ】葷酒_一  正月初五日 二月一日  三月五日  四月八日  五月五日  六月七日  七月七日  八月八日  九月卅日 月小則 廿九日  十月十日  十一月十日 十二月朔日      右 右洗眼之日限必不可為忽之也 人参保寿圓暑寒御用ひ候へは 格別功能あり功能弘メのため 右用中そへもの進上いたし候   一劑之求之方へは       八寸十人前   半劑の方へは       丼鉢壱   試之方へは       ふろしき壱     おはつて神前        保寿圓店