翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

上段 《割書:家伝|秘方》記能丸(きのうぐわん)  洛西向日明神北寺戸村南条住 本家調合所 長谷川源八即製  刻印 長谷川 せんき妙薬     泉州岸和田  立効湯 代百文     円成寺製 一せんきせんしやくにて△かしらいたみ  △目いたみ△むねつかへ△はらはりくだり  いたみ△こしいたみ△きんはれつりいたみ  あしすぢつりいたむ等の証に一ふく  にて治する事妙なり男女共用てよし   売弘所  京御幸町四条  藤屋喜右衛門  江戸本町三丁目 近江屋兵助  大坂堺筋備後町 高三久兵衛  堺宿屋町大道  酢屋清兵衛 行者菅相小児虫一切一子相伝之 名灸家伯陽米府在皆生      樋口彦助殿 此度伊勢参詣之往来に付万人み たすけとして私宅に当月中留置 申候間小児虫煩之御方は御出可被成候已上   大川町御霊筋入口 卯四月 木屋卯右衛門  又閏十五日迄 下段 《割書:家伝|秘方》記能丸 一廻り代三匁五分 一第一 労咳(らうがい)労(らう)せき白痰(はくたん)又は痰(たん)に血(ち)ましり虚熱(きよねつ)  ねあせ右(みき)の症(せう)に用ひて大妙なり 一気積(きしやく)疝積(せんしやく)或(あるひ)は気もつれむねつかへ動悸(とうき)つよく  一切気より発(おこ)る病症(ひやうしやう)に用ひて神のことし 一婦人(ふしん)血の道ふめぐり目まひ立くらみ産前(さんせん)産後(さんご) 一小児 腗(ひ)かん疳積(かんしやく)其外 虫(むし)一通りに用ひて妙也  此御薬用ゆる時(とき)はいかていの病にてもすみやかに全  快(くわい)する事奇々妙々也又毎月月かしらに用ひ  置(をけ)は一切の病(やまひ)うけず 一予か先祖(せんぞ)諸人為助(しよにんたすけのため)とて多年(たねん)此道(このみち)にこゝろさし有て  其(その)病症(ひやうしやう)の名灸薬(めいきうやく)子孫(しそん)に伝来(てんらい)いたし置者(おくもの)也     用ひやう 朝すきはらに十五粒又八ツ時に同しよるふすまへに 同し以上一日に三度合て四十五粒さゆにて用ゆべし  諸薬食もつさし合なし    洛西向日明神より北寺戸村南条住  本家調合所 長谷川源八郎製  刻印長谷川 枠内 《割書:日本|無類》御ふくみ薬   《割書:もみの|ふくろに入》 此薬何によらす御口中一切の御いたみに用ひて即効をあら はし治る事きめう也もちひやうはそのいたむところへ 此くすりをあてゝふくみ候へば白きうみのやうなる物 ふくろに付出る是則口ねつなりそれをいく度も 取すてふくんでよし尤つばきははき出してよし しろきもの出やみ候へばいたみを治る事きめうなり又 ゆにて口をすゝぎふくむもよし▲のんどのいたみには つをのみこんでよし▲歯性あしき御方はつねに御ふく みなされ候へばゆるぐはをすへはのぬける事なし 食物一切さし合なし尤ひへたる食物をいむなり     大坂道修町三丁目       薬種問屋 本家調合所 紀伊国屋伊兵衛  刻印 山? 諸方取次所有之候能々御吟味御用可被下候