翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 20

ページ: 20

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【上段枠内】 《割書:六味|八味》 地黄丸 主治 一腎径(じんけい)の虚損(きよそん)にて体(たい)痩(やせ)目(め)かすみ頭痛(づつう)衂血(はなぢ)出口(いでくち)かはき  舌痛(したいたみ)歯(は)いたみ耳(みみ)鳴(なり)とをく声(こへ)しはがれ咳(せき)平生(つね)にいで  立居(たちい)力(ちから)なく腰股(こしもゝ)のしびれ盗汗(ねあせ)やまず気閉(きふさがり)痰(たん)おほく  虚症(きよしやう)の■(?つ)や小便(せうべん)淋病(りんびやう)のごとく夜(よる)小便しけく或(あるひ)は肝気(かんき)  たかぶり常(つね)に動気(どうき)つよく筋(すじ)骨(ほね)引(ひき)つり痛(いたみ)あるひは常に  食物(しよくもつ)中(あたり)やすき症(しやう)其外(そのほか)婦人(ふじん)冷(ひへ)の諸病(しよびやう)に用ひてよし 一 此薬(このくすり)常に養生(やうじやう)に用(もちゆ)れば専(もつはら)腎精(じんせい)を益(ま)し陽道(やうだう)を壮(さかん)に  なす事(こと)余薬(よやく)の及(およぶ)所(ところ)にあらずよつて大人(たいじん)小児(せうに)一切の  虚症を補(おぎな)ひ諸(もろ〳〵)の病(やまひ)を生(せう)ずる事なし実(まこと)に万人  万応(まんおう)の妙劑(みようざい)なり用ひて後(のち)自(おのづから)知(し)るべし                味岡閑笑軒 【上段枠なし】 《割書:六味|八味》 地黄丸 服方(のみやう)《割書:さゆ塩ゆあたゝめ酒たんある人はせ□【うヵ】がゆ■|一日に三度二三匁ほとづゝまきはらニ■|大こんねぶか一時すぐればくるしからず》                   拙家(せつか)儀は味岡(みおか)三伯(さんはく)末孫(ばつそん)にて宝永(ほうえい)年中に 御当所へ薬種(くすり)店(みせ)開(ひらき)始(はじめ)候より恙(つつが)なく相続(さうぞく)仕大慶 不過之候依之 冥加(みようが)の為(ため)此度地黄丸薬種 元(もと)直段 製法(せいはふ)料(りやう)少々相くはえ相弘申候功能は各々方(いつれも) よく承知(ごぞんじ)の事に候然とも薬種(やくしゆ)悪(あし)く製法 麁(あら)く しては功能うすく候拙者今薬種は和漢の上品 を撰(ゑら)び製法は古人(こじん)の教方(おしへ)をいさゝかもたがへず謹(つつしんで) 精制(せい〳〵)調合(ちやうがふ)すること左のごとし 一地黄 《割書:大和大極上品を水に入しずみたるをゑらび柳のせいろうに|土のかまにて上酒にひたし九度むし用》 一茯苓 《割書:極上丸手皮をさりよく|しまりたるをゑらひ用》一山薬 《割書:極上くろみをさり白く|やはらかなるを用》 一山茱萸 《割書:唐大極品たねをさり|酒にひたし用》一沢瀉 《割書:上品あら皮をさりくろ|きをさり白きを用》 一牡丹皮 《割書:極上あらかはをさり|むして用》一みつ 《割書:くま野極上品を用》  右に附子肉桂を加て八味丸といふ 地黄丸功能 他薬(たやく)に勝(すぐ)るゝといへ共時節(じせつ)により 大 根(こん)ねぶかさし合ありて用ひがたき人は地黄 代(かわり)薬に黄精(わうせい)を用る家傳秘方ありて別段(べつだん)に 調合す功能地黄丸に異(かは)らざる妙劑(みようざい)なり 価  六味丸  百目代 四文目   六味黄精丸    八味丸  百目代 五匁五分  百目代四匁五分   大坂過書町せんだんの木西へ入 調合所 美玉屋太七 【下段枠外】 又取次さくらばし北つめ近■■ 【枠内】 髪はへ油 《割書:一貝 百文|半貝 四十八文》  功能 第一婦人つりはげいかやうにはげ候とも隔(かく)日に指(ゆび) にてよくすり付候へはかゆみを生ずこれかみのはへる しるしなり凢五十日斗りも付候へは地一面にはえる 事請合なをたへず付候へば次第にのびあつ くなる事ためししるべし 一生れ付かみうすき人又額はへさかり薄くして かつかうあしきかたは毎日〳〵つけ候へば日を立に したがひ生毛あつく也我おもふまゝにはへる事 請合しかし三十日位にては格別の功なし 凡百日にしておもひのまゝなるべし 一常々かみぬける人は毎朝〳〵くしのはにつけ すき候へはぬけるをとめ赤髪をくろくすちゞみ髪 のはし色つやをいだす事めうなり  右あらわす功能ためししるべししかし四十已上の  人はいかやうに付てもしるしなし世に売々するかみはへ  薬とは一かひにおもふ遍べからず 肥州 青山 紅桜花雲斎製 【刻印】 長崎 弘所 《割書:南新町弐丁目ぜん|なん筋西へ入》 中村屋弥助 取次所  どうとん堀ひの上橋東つめ 但馬や 久兵衛  かはら町なには橋南へ入  いつみや 喜兵衛  じゆんけい町心斎橋西へ入 松しまや 仙助  同さかいすじ西へ入    角倉 弥三郎   【李養生堂】 【枠内】 本堂今在姑蘇閶門外南濠 中水衖西口上岸閒張舗面 不惜工本處心修合以図久 遠毎張只取工費銀四分朔 望減価以期広行幸勿価廉廉 而軽忽之有負予之誠心矣 取者須認李養生堂庶不錯 悞特此謹白 【朔望減価】 【次枠】 本堂膏薬揀選道地葯品照方 修合発兌近有無耻之軰仮冐 本堂名色以仮膏薬招牌混予 発売不惟無効返悞清芬一片 婆心実為痛恨凡 士商賜顧 者須認明住處招牌印記庶不 有悞告白 【李清芬■製】