翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 21

ページ: 21

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本家調合所    摂州今宮    山田文輔 枠内 鳳凰丸 一むねはらのつかへかたせなかのこり  気のふさくによし 一のぼせをさげづつうによし 一しやくせんきたんりういんむし一切  はらのいたみによし 一しよくしやう一切酒の二日ゑひによし 一くわくらんはきくだし又ははかずくだらず  大腹痛によし 一しぼりはらくだりはらによし 一小児驚風と吐(はき)病ひには生が湯にて用てよし 一急病気附によし   諸薬食物さしあひなし □六十四銅 《割書:摂|州|今|宮》鳳凰丸 【次枠】 【紋】鳳凰丸(ほうわうがん) 主治(こうのう) 価《割書:小包 三十二銅|大包 六十四銅》 【枠内】 癪痞(しやくつかへ) 気鬱(きうつ)  しやく○せんき○たん○りういん○しよくむねに  ありてくだらずいずれにてもむねはらにつかへ  かたせなかにこり気(き)分ふさぐにさゆにて用ゆ  べしつかへをさげ気分(きぶん)ひらく事 神(しん)のごとし 食傷(しよくしよう)   いかほどおもきしよくしやうにても治(じ)せざる事  なし〇酒のわるゑひ二日ゑひ魚(うを)鳥(とり)茸(たけ)るいのゑひ  さゆにて用ゆ其(その)功(こう)誠(まこと)に海内(かいだい)無双(ぶさう)の良方(りやうはう)なり 腹痛(はらいたみ) 霍乱(くはくらん)  むしはら〇食(しよく)もたれ〇りういんしやくいたみ或(あるひ)はせんき  むねはらのいたみ一切にさゆにて用ひ即功(そくこう)あり霍乱(くはくらん)  吐下(はきくだし)又ははかず下(くだら)ず大(だい)腹痛(ふくつう)心煩(しんはん)するものに妙なり 疳疾(かんしつ) 驚風(きやうふう)  小児(せうに)五かん〇きやうふうには生(せう)がゆにて用ゆべし  或(あるひ)は平日(つねに)乳(ちち)につけ又はさゆにて用ひよく五かんを  治(じ)したいどくを下(くだ)し成長(せいちやう)の後(のち)無病(むびやう)壮健(そうけん)なり 気附(きつけ) 旅行(たびゆき)必要(ちやうほう)  めまひ〇立ぐらみ一切の気(き)つけに用ひ奇々妙々(きゝめう〳〵)なり  たびゆきの時(とき)かならずたくわへ朝夕(あさゆう)一りうつゝ用い  て雨湿(うしつ)をはらひ水のかはりのうれひなくもろ〳〵  のどくをけす事 実(じつ)に重宝(ちやうほう)の良薬(りやうやく)なり 此薬(このくすり)は腸胃(ちやうい)を順和(じゆんくは)し飲食(いんしよく)を進(すゝ)むる良剤(りやうざい)也 食(しよく)よく百 骸(かい)をやし なふ時は精力(せいりき)をます事うたがひなしくわしくは能書にしるす   諸薬さし合なし 《割書:御|免》調合所 摂州今宮 山田文輔【刻印】