翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 23

ページ: 23

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【上段枠外】 味岡氏相伝 たんのめうやくもろ〳〵のせきに用ひてそくさにきく事大妙也 【枠内】 【紋】《割書:仙|方》たん一切(いつさい)の妙(めう)薬 《割書:小包 二十四文|中包 四十八文|大包 百文》 一百 病(びやう)はもとたんより生(せう)ずるものなり〇たんにせん湯(とう)  ねりやくを用ひて治(ぢ)する事まれなる此薬はたとへ五年  十年いかほど年久しく治せざるたんニ而も病の年数(ねんすう)に  応(をう)じ用ひて治(ぢ)する事 請合(うけあひ)なり其外用ひて一(いつ) 切(さい)のたん病を治するの要薬(ようやく)なり 一たん膈(かく)に用ひて立処(たちところ)に効(かう)をあらはす事請合なり 一たんあつまりて頭(かしら)面(かほ)首(くび)ほうなどかたまりてるいれきの  ごとくになるに用ひてよし 一たんのんどにあつまりてこへいでずむねわき痛(いたむ)によし 一たんにて頭痛(づつう)目(め)まひするに常(つね)に用てよし 一いかほとつよきぜんそくにても此薬用る時はたち処におさ  まることきめうなり 一いかほどちゝほそき女中(じよちう)にても用ひてちゝ出ることめう也  但しさんぜんさんごにても用てよし 一三四年もたんせきかうじてむねいたむにあまたの薬  用ひてしるしなきに此薬一廻にて功をあらはさずと  いふことなし 一小児たんにてのんどせりつき又はせきいづるに白ざたう  少しくはへ用ひてよしす   但し此くすり小づゝみを二 度(ど)にあたゝめ酒(さけ)又はさゆにて   御用ひ可被成候右御薬一 廻(まわり)分一日中包一ふくつゝ七日御用   可被成候食物何にてもさし合なし      大坂道修町五丁目 本家調合所 泉屋弥右衛門【刻印泉弥】 京都売弘所 四條長刀鉾町 いづゝや弥兵衛 【枠外】 所々宿々出し置申候間御用之節は紋を 目印に御求可被下候 【次枠】 《割書:秘|伝》打身(うちみ)骨違(ほねちがひ)薬(くすり)《割書:一包| 》二十四銅  一うち身    一くじき  一骨をれ候ても 一すじちがひ  一つきゆび   一つきうで  一そらで    一かつけ 此御くすりこうのうの義はたとへ骨おれ くだけ候共又はいかやうのけがにてもたちまち いたみをやわらげ治する事うけ合なり 但し此御くすりはもみ引直しなしほね ちがひのりやうぢいらず治する事妙なる也 こうのう無之候はゝ包紙御そへ御もどし可 被成候尤此御薬にて治してのち暑■■ても ふたたびおこる事はなし   一付やうは此御薬を酢にてよくねりいたみ所へぬり付    其上よりむし紙をふたして置べしすなくは水でもくくるしからす   但此御くすり仏神にけがれなし      大坂北久宝寺町壱丁目濱 本家調合所 塩屋与三兵衛製 【下段枠内】 《割書:一流|家伝》口中薬《割書:一劑八匁六分|半劑四匁三分|一貼六十四文|半貼三十二文》 胃熱(いねつ)気熱(きねつ)歯熱(はねつ)にて口中に虫歯(むしば)のいたみを なすときはこのくすり白湯(さゆ)にてふくみのみ下し 又いたみ甚(はなはだ)しきには肉(はにく)につけて治す事妙なり 口癰(こうよう)口瘡(こうさう)舌瘡(せつさう)にてはくきうみいて腫(はれ)いたむには右のくすりさゆにて用ひてよし のんど腫物(しゆもつ)にていたみ口中にあしき匂(にほ)ひを 生し気熱(きねつ)にてのんどふさがりいたむには いづれも右のくすり白湯(さゆ)にてふくみて 治する事 神(しん)のごとし さんぜんさんご口中(くち)のいたみに用ひてよし   禁物(いみもの)  酢 黒砂糖(くろさとう) あめ  ほうれん草(さう) つるしがき 御免 口中一切療治所 【紋】  《割書:男|女》入ば細工所   大坂道頓堀大西芝居少西南側 調合 藤井平治製 【次枠】 《割書:南蛮(なんばん)|秘方(ひはう)》打身(うちみ)骨違(ほねちがい)呑薬(のみくすり) 一せんじよう一ふくを三どにせんじ  度々に文銭一文つゝ取かへ御入御せんじ  可被成候一ばん中ちやわんに水三ばい  入ニはいにせんじ二ばん二はい入一はい  半三ばん一はい半入一はいにせんじ  御用ひ可被成候   大坂東堀北久ほうじ町壱丁目はま 調合所 塩屋与三兵衛製