翻刻
清太郎は三十一のとし長崎へゆきまる山のあそびも
いろ〳〵おごりをきわめそれよりとう人【唐人】に出合
書画のけいこをはじめ金あかして
名筆の書画をあつめ大の
からずき【唐好き】となる
【唐人の書の先生の台詞】
ふゞきゝよこ?
おこなつてけ
たか
【右下】
つうじ【通詞】
御きやうな
御しゆせき
じや
せんせい
おほめ
なさい
ます
【地に戻る】
三十七八のとしあべの
なかまろにつとうの
とも人にくわゝりて清太郎
もろこしへ
わたりあい
かはらずおごる
からの女いつれも
日本めつらしく
うけのあす?と
いへども
ことば
ふつうゆへ
清太郎
ぐつと
ぢれが
きて
から
きらいと
なり
三年にして
日本へかへる
【清太郎の台詞】
なんの
ことかひとつばも
わからねへ
【唐人の遊女の台詞】
いき
たてなか
おことここゝ
だかねけ