翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 してめぐらざる時は精液(せいゑき)つゐ に腐水(ふすい)【左ルビ:くされみつ】となりて病を生す 壮年(さうねん)の比 虚労(きよらう)労咳(らうがい)の病(びやう) 症(しやう)は皆 情欲(じやうよく)をとげす気鬱(きうつ) する故の病なり此症(このしやう)あらば はやくその理(り)を暁(さと)して保養(ほよう) せしむべし薬剤(やくざい)を以 保養(ほよう) するともその念慮(ねんりよ)熾(さかん)にして 止(やま)ざるときはその効(こう)なしすべ て今 治世(ちせい)の人情欲 盛(さかん)にし て病を発(おこ)し死(し)にいたるもの 【左丁】 おほし婬欲(いんよく)もつとも制(せい)し かたくして行義(かうぎ)をあやま るのみにあらす保養の道 にもそむきて天年(てんねん)をちゞ むるなりしばらくの欲(よく)を達(たつ) せんが為に命(いのち)にかへて身(み)を ほろぼすの拙(つたな)きを熟思(つら〳〵おも)ひ 尤 力(ちから)を用ひ念頭(ねんとう)をきよくすへし ▲人 小児(しやうに)のころは財欲(ざいよく)婬欲(ゐんよく) の為に気(き)をふさぐの病なく 只 飲食(ゐんしよく)の欲(よく)のみにしてやぶ