翻刻
【右丁】
らるゝも不正の気(き)に感(かん)ぜら
るゝの外は飲食(ゐんしよく)の為のみ
なり漸(やうやく)生長(せいちやう)するにしたが
ひ色欲(しきよく)財欲(ざいよく)の思ひを達(たつ)せ
ざるが為に心をいたましめ
気(き)をふさぎてつゐに病を生
ずしかれは欲(よく)を寡(すくなふ)して
常(つね)に気を養(やしな)ひ生命(せいめい)を保(たも)つ
ことをわするべからず人とし
てはそれ〳〵の家業(かぎやう)あれ
ば男子はその業(ぎやう)をつとめ
【左丁】
女子は女事(じよじ)を習ふを専(もつはら)ら【衍】に
して身を立(たつ)るときは年に
したがひ男子は妻(さい)をもとめ
女子は嫁(か)するの法あれは子
弟のころは婬邪(ゐんじや)の欲をたち
子弟(してい)の道を守るのみを楽(たのしみ)
とせば気を鬱(うつ)し病を生
ずる患(うれへ)あるべからす又年
にしたがひつゝしむには古人
の法ありよく守るべし尤
稟受(ひんじゆ)【左ルビ:むまれつき】虚弱(きよじやく)なる人は情欲