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【右丁】
当時(とうし)害(かい)なしといへとも積(つも)
れば遂(つゐ)に病となる況(いはんや)有毒(ゆうどく)
の物をやつゝしむべし猶食
用の法は食療門(しよくりやうもん)にくはしく
しるす考(かんが)へ見るへし
▲万事 一篇(いつへん)に嗜(たし)みてやまざる
時は害(かい)あり酒は尤嗜みて
常に過飲(くはゐん)すべからす賓(ひん)
客(かく)饗応(きやうおう)の時も人の量(りやう)を
はかりおほく進むるをのみ
心とすべからす気鬱(きうつ)する
【左丁】
人 鬱(うつ)を散(さん)ずるには間々 節(ほど)
よく用ひて気血(きけつ)を順(じゆん)ずる
は益(ゑき)あり常に嗜(たし)みて止(やま)ざ
れは却(かへつ)て病を生ず人此
理(ことは)りをしれども一時の
快(こゝろよき)にひかれて常に嗜みて
遂(つゐ)に僻(くせ)【ママ】となり酒(しゆ)気 腹中(ふくちう)に
たゆれは気とほしくものう
きかごとくおぼへて酒をむさ
ほる心あり月をつらね年
を積(つみ)ては酒の燥熱(さうねつ)の気