翻刻
【右丁】
は病を生ず況(いわんや)無益(むやく)の事に
労(ろう)すべきにあらずすべて人
と交(まじは)り事をつとむるには古(こ)
人(じん)の礼(れい)法にしたがふへし古人
の礼法はよく養生の道にも
かなへり礼(れい)にしたがへは筋骨(きんこつ)
を堅(かたふ)すといへる是(これ)なり
○又 寒暑(かんじよ)を経(ふ)るにも宜(よろしき)にかな
ふべし暑 月(げつ)冷水(れいすい)に浴(よく)し陰
地(ち)に久(ひさ)しく居(おる)べからす又 寒月(かんげつ)
炉辺(ろへん)にのみ居るもよろしから
【左丁】
す夏はあつく冬 寒(さむ)きは天地
の時気(じき)なりその寒暑(かんしよ)を凌(しの)
がん為に強(しゐ)て時(じ)気に戻(もと)るべ
からずたとへは草木(さうもく)の四(しゐ)時の
気を得(ゑ)て生(せい)長するがごと
し夏月の烈暑(れつしよ)には水をそ
そぎて助(たす)くるは可(か)なり又冬
月草木の性(せい)寒をおそるゝ
ものはしばらくさけてよろし
しかりとて陽(よう)光をうけず
雪霜(せつさう)を経(へ)ざれは生長