翻刻
【右丁】
し万金にもかへざる身の
保 養(よう)をや
▲常(つね)の養生にも頻(しき[り])に病な
くとも時々 灸火(きうくは)を以 陽(よう)気
を助くるに功(こう)おほしその故(ゆへ)
は人の常に飲(いん)食するものは
おほくは水を以て製造(せいぞう)し
煎 熟(じゆく)したるものなり是
をよく剋化(こくくは)しその気を周(しう)
身(しん)にはこび養(やしな)ふものは陽気
あればなり灸火を以て
【左丁】
陽(よう)気を助(たす)くれは気よくめくり
て脾胃(ひゐ)に湿(しつ)を生ずるの患(うれ[へ])
なくおのづから病を生ぜす腎(じん)
陰(いん)も自然(しぜん)と長じ滋ふべし
およそ人の病は腎水 枯渇(こかつ)
するより発(おこ)るにあらざるの病
はおほくは気の養(やしない)度(ど)を得(ゑ)
ざるより発(おこ)るの病なり陽
気内にめぐれはおのづから
外邪(ぐはいじや)のごときもよくふせぐ
べしかくのごとくよく養生