翻刻
【右丁】
と堅剛(けんかう)になり外邪(ぐはいじや)にも
おかされず今世(こんせい)中風といへ
るも常に不養生(ふようしやう)なるより
虚(きよ)するによつておこる病也
▲およそ人大指の次指 麻木(まぼく)
不仁(ふじん)すれば三年の中 必(かなら)す
中風のうれへありよく平生(へいぜい)
の飲食(いんしよく)を節(せつ)にし房事(ぼうじ)を
遠(とを)さけて保養(ほよう)すへし
▲唾(つは)は人の精気(せいき)の化(くは)する所
なり久しく終日(しうじつ)唾をはか
【左丁】
ざれは精(せい)気常に留(とゝま)り顔(かん)
色(しよく)槁(か)れずもし久しく唾
はくときは精気を損(そん)じ肺(はい)
の病と成(なり)て皮膚(ひふ)枯槁(かれかる)る
今の人 煙草(たばこ)を吸(すい)て終日(しうじつ)
唾(つは)はかざる人も少し養生(ようじやう)
の為にはよろしからず養生
に志(こゝろざし)□□【あるヵ】人おもふべし又
唾は外邪を去(さ)る今無 名(みやう)
の腫物(しゆもつ)にしば〳〵唾を付る
にしるしあり