翻刻
【右丁】
七十以後 血気(けつき)虚憊(きよひ)【ママ】するゆへ
飲食(ゐんしよく)によつてたすくべし
脾胃(ひゐ)稍(やゝ)よはく容受(ようじゆ)稍(やゝ)少(すくなき)
ゆへに間(ま)もなくうゆる夜間(やかん)
も飲食を欠(かく)べからずしかれ
どもおほく用べからすすべ
て老人は多食は病を生じ
やすく少ときは飢(うへ)やすしと
いへども飢(うへ)なば又食すべし
誠に少は勝(まさ)れりとすべし
▲寿(いのちなが)き人を見るにおほくは
【左丁】
少 壮(さう)より小食 淡薄(たんはく)【注】の人也
過(くは)食 厚味(かうみ)の人大酒の人に
寿(いのちなが)き人はまれなり是によ
つて見れば四十以後は尤 飲(ゐん)
食(しよく)を稍(やゝ)減(げん)ずべし但 間々(まゝ)
美食(びしよく)は除去(のぞきさる)べからず美
食にあらざれは精気(せいき)を
養ふにとぼし
▲老人はもつとも病(やまひ)なき
ときは薬を服(ふく)すへからす
飲食(ゐんしよく)を節(せつ)にして専(もつは)ら養
【注 コマ38の22行目に「たんはく」として既出】