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【右丁】
ふへし平和(へいわ)の薬といへども
飲食(ゐんしよく)のもつとも平和な
るにはしかず
▲育児【上記二字は▢囲み】小児を育(そだつ)るに乳汁(にうじう)
少きには性よき古米をよく
臼(うす)つきつねの粥(かゆ)よりは水を
おほくして煑(にへ)あがりたる時
火をゆるくして久しく煑(に)
爛(たゝらか)して熟(しゆく)したる時 杓子(しやくし)
にてみだりにまぜす直(すぐ)に篩(ふるひ)
へうつしこししかき飴(あめ)を乳(ち)
【左丁】
汁(しる)の甘味(あまみ)ほどに加(くは)へ火にかけ
よく調和(ちやうくは)して椀(わん)或は曲物(まげもの)
の類 横(よこ)の方に穴(あな)をあけ管(くだ)
を指(さし)こみ管の先を乳(ち)まめ
のごとく絹(きぬ)にてつゝみ右の汁
を入て吸(すは)しむべし貧家(ひんか)に
小児の飢(うへ)をくるしめども
害(かい)あらん事をおそれて飢(うへ)し
むるものおほし初生の時飢
しむれは盛長(せいちやう)しがたし児
を飢(うへ)しめんよりは右のごとく