翻刻
【右丁】
ひを得(ゑ)て血液(けつゑき)を生し身
潤(うるほ)ひて病自然と除(のぞ)くべ
し世に灸火を用ゆるは人の
身を燥(かは)かすものゝやうに心得
乾(かはき)たる魚肉(ぎよにく)等を焙(あぶ)る類に
思へるは大なる誤(あやまり)なるへし
気血(きけつ)ともによく助(たす)くるもの
なり天の陽光(ようくはう)地(ち)をてら
すより地気(ぢき)升(のぼ)りて雲を起(おこ)
し雨を降(ふら)して万物をよ
く生長(せいちやう)せしむるかごとし
【左丁】
多(た)年に怠(おこた)らざるときは長命(ちやうめい)
なるべし○天地 造化(ぞうくは)の道(みち)
は陽(よう)あれは陰(いん)あり陰あれは
陽あり一動(いちどう)一静(いつせい)互(たがひ)にその根(ね)
となりて万物(ばんぶつ)を生みし人
も夫婦(ふうふ)ありて子孫も生じ
人の一身(いつしん)も気血の二ツあり
てよく生(せい)を保(たも)つ陰(いん)独(ひとり)り【衍】立ず
陽(よう)独(ひとり)立(たゝ)ず是(これ)必然(ひつぜん)の理なり
しかも人の天より生(せい)を受る
は天一の水に初る天一とは天