翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 46

ページ: 46

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【右丁】 ひ嗜欲(ぎよく)【ママ】を節(せつ)し貧福(ひんふく)窮(きう) 達(たつ)ともに天命(てんめい)にしたがひ心 常(つね)に和平(くはへい)にして楽(たのしみ)をかへ 給はざるがごとくならば灸火(きうくは) をかりて気(き)を助(たす)くるには及 ぶへからされども今の人は古(いにしへ) の君子(くんし)には准(じゆん)ずべからず嗜(ぎ)【ママ】 欲(よく)を節(せつ)せず動静(とうじやう)よろしき にかなはず天理にくらきより 心 常(つね)に飽足(あきたる)ことをしらずし て気を餒(うへ)しむるより気めぐ 【左丁】 らすして病を生す是を以て 今の世(よ)の人には病ざる時にも 養生(ようじやう)の為に時々(じゞ)灸するを よしとすしかれば養生に志(こゝろざ) す人は腎陰(じんいん)は命根(めいこん)のある所 をしりて婬欲(いんよく)を節(せつ)し陽気(ようき) を尊(たつと)ぶべきを知らば時々 怠(おこた)ら ず灸(きう)して陽気(ようき)を助(たす)くべし ながく天年を保(たも)つべし君子 の生(せい)を養(やしな)ひ給ふより見れば 養生の下策(かさく)なるものなれ