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【右頁】
/故(ゆへ)なりよく/養生(ようじやう)を/尽(つく)して
/短命(たんめい)ならざらん事を/思(おも)はゞ
/欲(よく)を/寡(すくなふ)して/閑思雑慮(かんしざつりよ)なく
/胸中洒洛(けうちうさらく)といさぎよくし
/男女(なんによ)の欲をうすくし/飲食(いんしよく)
を/節(せつ)にし/動作(どうさ)よろしきに
かなふべし人の此/身(み)あるは
天の/賜(たまもの)父母の/遺体(ゆいたい)にして/子(し)
/孫(そん)にその/蹟(あと)を/残(のこ)すもの也
/自(みつから)みだりにしてそこなふべき
ものにはあらす人/畧(ほゞ)これを
【左頁】
しれるも一時の/欲(よく)にひかれ
て天/年(ねん)を/失(うしな)ふはおろかなら
ずや/誰(たれ)かは/寿命(じゆめう)をねがは
ざらん/長生(ちゃうせい)をねがへるの心
にしてその道に/戻(もと)れるは
/迷(まど)へるの甚なり思ふへきに
こそ
▲すべて人は/天命(てんめい)ある事を
/知(しる)へし/夭寿貧福(ようじゆひんふく)みな天
命の/定(さだま)れる分あり/貧賤(ひんせん)
/富貴(ふうき)ともにその/命分(めいぶん)に/安(やすん)